ども、魚吉です。
先日、うーとさんのブログで岡山県と愛媛県の方言を紹介しているのを見て面白かったので、今回は魚吉が住んでいる山形県置賜地方の方言を紹介します。
http://uto-blog.com/hougen
山形県置賜地方の方言
置賜(おきたま・おいたま)地方は山形県の南部、米沢市、南陽市、長井市、高畠町、川西町、小国町、白鷹町、飯豊町を含んだ名称です。
さすがにこのくらい市と町があると範囲が広すぎるので西置賜や東置賜とさらに細分化されています。
この置賜地方内でも様々な方言が地域により残っているので、ピンポイントで説明するのは難しいのですが今回は主に米沢周辺で使われている方言を紹介します。
あ、そういえば置賜地方で映画を撮影したことがあるんですよ。
ちょっと前になると思うのですが『スウィンガールズ』という映画です。
この映画の主人公たちが使っている方言が置賜弁に近いですね。
ただ、地元の人間からするとやはり全国に発信する映画なので誰でも聞き取れる言葉になっています。
気になった方はぜひ見てください。面白いですよ。
ござる
最初の方言は『ござる』
えっと、忍者ハットリくんでも昔の人でもありません。
というか語尾に着く言葉でもありません。
『ござる』という言葉は『いらっしゃる』という意味で使います。
まだ来ていない、これから来るときはござる。
お客さんがいらっしゃった場合は『ござった』になります。
例:あとで○○さんござっから、ござったらお茶出しておいて
あんびん
『あんびん』は大福餅を示します。
小さいころはずっとあんびんと大福餅の違いが判らなくて大変だったんですよ。
店に行くとあんびんで売られていたり、大福で売られていたりばらばらだし、食べても違いわからないし!
同じだから違いわからなくて当然なんですけどね(笑)
おしょうし(な)
米沢の方言でとても有名な『おしょうしな』
これはありがとうという意味で使います。
特にお店で買い物をしたときは今でも普通におしょうしな~ていわれるくらい浸透しています。
ちなみに『おしょうし』でも通用しますが語尾に『な』を入れることで丁寧な言葉になります。
こわい
なんだよそんなの標準語じゃないかよ!と思ったあなた、違います。
怖いという意味では全くありません。
ちなみに怖いは『おっかない』になります。
じゃあどういう意味なんだよ!ということになるのですが『疲れた』という意味なんです。
例:いっぱい歩いたからこわい
とかそんな感じで使います。
別に何かにおびえているわけではないので安心してください。
かんじる
はい!これも標準語じゃありません!
今回は最初に例文を書いてみます。
例:いやぁ~、今日はかんじるな~
こんな感じで使います。
別に霊的なものを感じているわけでもありませんし、何かに反応しているわけでもありません。
『かんじる』は寒いと意味なんです。
ちょうど今の時期はいたるところで、かんじるかんじる連呼してますよ。
くれぐれも置賜の人間はみんな霊感があるものと勘違いしないでください。
むずる
ちょっとそこむずって~!次はそこむずって~!
『むずる』とはどういう意味でしょうか!?(笑)
正解は『曲がる』という意味です。
この言葉も結構普通に使われているので、山形で迷子になり道を聞いた場合覚えておくと便利です。
ちなみに『むぐる』というとトイレに案内されます。
※むぐる=おしっこ漏れそうの意味
かぶだれくった
釣りしてると結構使うことがある『かぶだれくった』
これは意味を説明するのもものすごく難しいのですが、例えばびっちゃを踏んでしまって靴やズボンが濡れてしまった状況有りますよね?
それが『かぶだれくった』です。
釣り中に歩いていたら片足がすべってしまい濡れてしまった。
はい、これも『かぶだれくった』です。
釣り中に歩いていてドボンと落ちました。
これはかぶだれくっていません!なかなか上級な方言なような気がします。
とにかく、ちょっと濡れたような状況の場合のみ使います。
なげる
置賜の人間ってすごくしつけられてるんですよねー。
「ゴミなげてきて」ってお願いするとちゃんとゴミ箱に捨ててくるんですよ。
すごいでしょ?
都会の人に「ゴミなげてきて」なんていったらそこら辺にポイッと投げちゃうでしょ?
毎朝学校や会社には、ゴミなげ当番っていうのがあるんですけど学校も会社も散らかっていないんですよ。
すばらしい!
なんでかっていうと『なげる』は『捨てる』って意味だからだけなんですけどね。
いいですか!山形にもし住むことになって誰かに「ゴミなげてきて」とか頼まれたときそこら辺にぶん投げちゃダメですからね!
絶対怒られますよ!
まっきる
まだまだたくさんあるけど、このくらいにしとこうかと思っていたら1つ忘れていました。
題名にも使われている『まっきる』、これは真剣とか全力という意味なんです。
まっきって勉強する や まっきって走る
といった感じで使います。
結構子供が使っているんですよね。
大人になると意味は分かりますが手を抜くのであんまり出番は無くなります。
全部上げようとすればキリがないのでこの辺で。
最後まで読んでくれて、おしょうしな~。